今回は、飽和潜水とナイトロックスについての学びです。

飽和潜水

“A saturation decompression profile for a given depth will always be the same no matter what the duration of the dive was.”
「ある深度での飽和潜水の減圧プロファイルは、潜水時間と関係なく常に同じである。」

飽和潜水では、ダイバーは呼吸ガスに飽和されるまで水底にとどまり、数日から数週間、数か月も減圧症のリスクを冒さず働く事が出来ます。
これは、長期間を要する作業コマーシャルダイバーにとって、費用効率の良い潜水方式です。
コマーシャルや軍隊での関心が高かったため、この分野の多くの研究がなされてきました。
飽和潜水の研究の結果、減圧理論の多くの側面で事実が明らかになっています。
レジャーダイバーには、あまり関係はないですが、知識としては知っていて損はないお勉強でした。

ナイトロックス

主にナイトロックスの使用法と減圧への影響について学びました。

1990年代以降、リクリエーションダイビングで、ナイトロックスの使用が増えてきました。
レジャーで使うダイバーも多いのではないでしょうか?

この章では、酸素成分の多いナイトロックスの使用による減圧のスピードアップ(加速)について取り上げながら、身体への影響や高分圧酸素の利点と毒性を討論しました。

個人的に、「へ〜っえ!」と思った事は、ナイトロックスを使うと疲労の感じ方が違うとか、身体へのストレス軽減になると一般的に言われていますが、2003年にハリスなどによる研究で、ある実験が行われていたのです。
普通のエアーとEAN36を使ったダイバー実験です。
その実験結果は!疲労感、意識レベル、集中力にそれほどの違いは『見られなかった!』ということ。
参加人数が11名で2回のダイブとなっておりましたので、実際のデーターとしての有意性は???ですが…。
ナイトロックスを良く使う友人が…「やはり、身体の疲れが全く違うよ〜」といつも呟くけれど、私的には「あまり良くわからない(ボソッ)」と思っていたので、人によって感じ方はそれぞれ、もしかしたらプラシーボ効果的?などと考えてしまった訳です(笑)

参加者の皆さんの意見も様々!

【変化を感じる派】

水中の視野が広がる、スッキリしている、一日に3~4本潜る時に使うと疲れが違う、潜った後に伊豆から車で移動しても眠気を感じにくいし、家についてからもスッキリしている等

【あまり感じない派】

これと言って身体が楽だとは感じない、変化を感じない、夏のピーク時に使っても疲労は変わらなかった(常に疲労しているからか?笑)等

ナイトロックスは、減圧に対する効果は高いわけですから、しっかりとした知識をつけて、有効利用をしたいですよね。それともう一つ、ナイトロックス使う時に、チタン製のレギュは使えないと言う事!! 皆さん、知っていましたか?

さて、来週はいよいよ『気泡理論』ですよ。しっかりと読み込んで参加しなくては!!

【本日の内容】

Chapter 4: Saturation Diving
Chapter 5: Nitrox

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