~微小生物を顕微鏡で観察するテクニック~
目次
JCUEでは昨年から、従来のダイビングガイド手法から少し視点を変え、水中観察や解説方法を「好奇心を刺激し、驚きや発見を導き出すことの出来るダイビングガイドテクニック」を開発した「アンダーウオーター・インタープリター」認定プログラムを実施しております。
今回は、帝京科学大学 古瀬浩史教授(JCUE理事)が講師を担当し、『アンダーウオーター・インタープリター』プログラムの一環としてワークショップを開催致します。生物多様性に富んだ海の生き物同士の関わり合いを知るために、<微小生物を顕微鏡で観察するテクニック>を活用したガイドプログラムを実習(1ダイブ)を交えて行います。
開催日程
2018/5/14(月) 9:40~15:30
9:20富戸ダイビングサービス前集合
※ 電車の方は富戸駅送迎致します(要予約)
開催場所
ワークショップ/伊東市富戸ダイビングサービスレクチャールーム
ダイブポイント/富戸ヨコバマ
参加条件
ダイビングプロ資格所有
定員
10名
参加費
JCUE会員 ¥3,500
非会員¥5,000
(ピンセット購入実費別途¥500)
ダイビング実費は各自富戸ダイビングサービスにお支払いください
お申し込み締め切り 5月10日 又は定員になり次第
※お申し込み後詳細なご案内を個別にご連絡させて頂きます。
目的
・自然観察的なアプローチでダイビング活動の幅を広げる手段の一つとして顕微
鏡の基本的な使用方法を学ぶ
背景
- 海の食物連鎖を支えているのは植物プランクトンや底生の微小藻類などであり、それらの多くは顕微鏡サイズである。
- 顕微鏡を使った小さい生物の観察は海の自然の理解に貢献し、ダイビングでの自然観察の幅を広げるものと思われる。
- 教材レベルの光学顕微鏡は、長い間ほとんど基本的な構造が変わっておらず、数十年前の機材でもメンテナンスや簡単な改造で十分に使用に耐える。それらの機材は中古が安価で入手が可能である。
これらのことから、ダイビングサービスが一つ顕微鏡を持つことは、意義あることと思われる。
目標
- 顕微鏡の基本的な理論と使い方を身につける
- ダイビングで得られる試料を使った検鏡を行い、ガイドプログラムでの活用を考える。
内容
- 光学顕微鏡の基本的な構造と理論、取り扱い
- 道具について(プレパラート、カバーグラス、ピンセット)
- 光学顕微鏡の清掃、本体とレンズの清掃
- 検鏡の練習
- サンプル採集と検鏡
- 撮影の工夫
スケジュール
午前中(9:40~11:40)
- 光学顕微鏡の基本的な構造と理論、取り扱い
- ピンセット研ぎ
- 光学顕微鏡の清掃、本体とレンズの清掃
- 検鏡の練習
- サンプル採集(ダイビング)
- 顕微鏡での観察
- 撮影の工夫
- 活用に関するディスカッション
午後(12:30~16:30)
講師
古瀬 浩史
帝京科学大学 教授
一般社団法人日本インタープリテーション協会 代表理事
NPO法人 JCUE(日本安全潜水教育協会) 副会長
海の環境教育や、自然公園やミュージアム等における教育的なコミュニケーションである「インタープリテーション」の計画、指導者養成、プログラム開発等が主な専門分野