JCUEでは「東京湾タイドランドを歩く」をテーマに、2023年5月に“干潟観察オンラインセミナー”を、6月には“干潟観察フィールドセミナー”を開催致しました。
両セミナーで、東京湾の海底でもある干潟の面白さを学び発見しました。
そこで、干潟の新たな活用を模索するため〈東京湾干潟で新しい遊び方を探る潜水調査とフィールドワークショップ〉を開催することになりました。
概要
日時:2023/10/17(火)〜18(水)
主催:NPO JCUE
協力:木更津市金田の浜活性化協議会
講師:風呂田 利夫
参加:JCUE正会員のダイビング事業者、千葉県内のダイビングショップ
目的:実際にアクアライン橋脚下に潜り、新しい遊び方を探り今後のビジネスに繋がるアイディアを考える
テーマ:東京湾干潟でダイビングと定置網で遊ぶ
10月17日
JCUE事務局メンバーが風呂田先生と木更津市金田干潟エリアに長さ20mの定置網を設置しました。
その後「きさらづCAMP ORGANIC FIELD in みたて」で“金田漁協”や“木更津市金田の浜活性化協議会”の方々と新しい干潟の遊び方について協議しました。
木更津では潮干狩りは有名ですが、ほかにも“脚立釣り”や“カヤック”など様々なアクティビティを試行されています。
夜は、東京湾とアクアライン、遠くは横浜の夜景を望む絶景のキャンプ場でテント泊しました。
https://kisarazu-dmo.jp/
10月18日
朝8時30分“アクアライン橋脚下ダイビング”参加者の皆さんと金田漁港に合流。
橋脚下ダイビングと定置網の回収をおこない生物の調査観察をしました。
・総勢14名のダイバー
・3ポイントの調査ダイビング
・透明度:2m~3m ・水温:23度
橋脚にはウミホタルから木更津まで番号が振られています。今回は20番21番の橋脚下水深5mエリアに潜りました。橋脚回りはイシダイ・クロダイ・イサキなど多種の生物が棲み、漁礁の役割も果たしているようです。
底質は砂地のため、ウミサボテン・ウミエラ・アカエイなども観察できます。貝類の豊富さは干潟ならではと感じました。
強い流れがあります。ウミサボテンが多く観察出来ました。
干潟エリアの水深1m前後のコアマモ群生エリアなど、普段は潜る事の出来ないポイントの調査も行いました。
アカエイが多く観察できます。アサリには天敵でアサリ畜養エリアは網で囲んで、アカエイ侵入防止対策しています。
千葉県内のダイビングショップの皆さんと、“東京湾アクアライン橋脚エリアのダイビング”の今後の展開について話し合い、さまざまなアイディアが出ました。
まだまだ試行錯誤の段階ですが、近隣ダイビングサービスの皆さんと、東京湾が面白い素材となるプログラムの完成を目指して行きたいと思います。