「ちいさな天気・おおきな天気」~気象のスケールの話~
この記事は2017/6/15(木)に開催されたJCUEセミナー『ダイバーのための気象・防災講座第2回『ちいさな天気・おおきな天気』の講演を動画で編集したものです。
小さな天気のビル風やつむじ風から、大きな天気のエルニーニョまで、天気をスケール別に解説。
スケールの異なる気象現象は、関連しながら我々の生活に影響を与えています。新しい切り口で、天気の理解が深まります。
講師は、気象予報士・防災士 大間 哲 氏です。
目次
前回の復習・今回の内容(3分30秒)
・前回の復習:地球は「水の惑星」
・今回の内容:気象をスケール別に小さな天気から大きな天気へ
カルマン渦 (10分08秒)
・流れが円柱に当たると、その後ろには、左右交互に渦が発生する
・高層ビルが、中層階できしむ
・ビル風に影響を与える
・橋が崩れる
つむじ風 (1分16秒)
・足もとで巻いている程度ならいいが、馬鹿にはできない
竜巻 (7分23秒)
・日本では、平野と海岸線に集中
・メカニズムは、積乱雲の発達による上昇気流
・F(藤田)スケールで表わす(F0~F5)
・日米には大きな違いがある
積乱雲 (9分07秒)
・1個→夕立程度
・連続発生→土砂災害の可能性
・海上→突風や風雨による体温低下
・大気が不安定とは→地面暖かく上空冷たい
晴天乱流 (4分17秒)
・高高度で発生
・要因は、山岳気流やジェット気流
都市型豪雨 (5分23秒)
・俗称:ゲリラ豪雨
・相模湾からの風、東京湾からの風、外房からの風が集まるところ
海陸風・集中豪雨 (3分03秒)
・海風:日中は海から陸へ風が吹く
・陸風:夜間は陸から海へ風が吹く
・島では、夜中に上昇気流によるスコールも
・梅雨末期の集中豪雨は、湿舌の影響。低気圧の中心で降るとは限らない
前線・台風 (3分33秒)
・前線は、違う空気がぶつかり合う場所
・前線上に、温帯低気圧が発生する
・台風の縦と横の比率は、CDと同じ CDの独楽が回っている
温帯低気圧・移動性高気圧 (1分30秒)
・温帯低気圧は熱帯低気圧との区別
・移動性高気圧は高気圧は本来動かないことから
長波長 (5分15秒)
・ブロッキング現象:偏西風の蛇行が原因
・プラネタリー波:波長1万キロくらいの偏西風の波
・ジェット気流は夏と冬で進路が変化
・MOJ(マッデン・ジュリアン振動)
インドからインドネシアエリアをゆっくり西に動く巨大積乱雲群
エルニーニョ、ラニーニャの原因か?
ENSO (4分10秒)
・エルニーニョ
・ラニーニャ
・熱帯地方の大規模現象のまとめ
気候変動 (5分18秒)
・地球温暖化は確実に起きている←大雨の増加
・人間活動が原因かは疑問
・人間活動が原因←二酸化炭素の増加
・自然現象が原因←太陽活動の増減が原因