「私たちを取り巻く渦」~ぐるぐる廻る特殊な流れ~

この記事は2017/6/22(木)に開催されたJCUEセミナー『ダイバーのための気象・防災講座第3回『私たちを取り巻く渦』の講演を動画で編集したものです。
気象現象のほとんどは、「渦」です。地球が自転している為にかかるコリオリの力が、いろいろな現象に影響し、ぐるぐる廻る「渦」が発生します。大気の循環、海流の流れ、高気圧、低気圧、台風、発生のメカニズムに迫ることで、理解が深まります。

講師は、気象予報士・防災士 大間 哲 氏です。

目次

前回の復習・今回の内容(6分27秒)

・水は、固体、液体、気体が常温で存在する
・地球上の熱エネルギーは「水」で運ばれる
・様々なスケールの現象は相互に関連している

コリオリの力・解説 (2分36秒)

・北半球では、「動くもの全て」に進行方向右向きの力がかかる

コリオリの力・実験 (4分10秒)

・赤道上のコリオリの力の実験は、なにか変!
・低緯度では発生しない

大気の大循環 (3分40秒)

・循環は3種類
・中緯度の循環は逆向き
・偏西風が吹く仕組み

大洋の海流 (6分06秒)

・北半球では、時計回りの海流
・エクマン流により偏西風と貿易風の影響で、大洋の中央が盛り上がる
・中央から外に出ようとして、亜熱帯循環系ができる
・北に向かう海流は、時計回りのスピンの影響で強まる
・幅が狭く、流れの強い、黒潮が生まれる

火の渦と火災 (4分04秒)

・火災旋風:火災で起きる竜巻のような火の渦
・渦を作る:スカーリング→体を浮かすこともできる

温帯低気圧 (6分05秒)

・前線上にできる渦
・前線の種類:停滞前線、温暖前線、寒冷前線、閉塞前線
・温帯低気圧のエネルギー源:寒気と暖気がバランスを取ろうとする力

熱帯低気圧・台風 (16分38秒)

・熱帯低気圧のエネルギー源:約27℃以上の水温の海水
・台風:最大風速17m/s(34ノット)
    北西太平洋(東経180°以西)
    右半円が強い(日本付近)
・台風の進路予想は難しい:夏は迷走する、2つ以上あると影響しあう

台風の記録 (8分41秒)

・台風の年間発生数は、平均25.6個、最多39個、最少21個
・台風の上陸数は、最大10個
・台風の寿命は、最長19日
・台風の強さ(中心気圧)記録、上陸時925hPa

台風・面白トピック (7分59秒)

・寿命の短い台風
・早い台風1号:1979年1月2日  遅い台風1号:1998年7月9日
・戦時中の台風の記録
・五輪台風
・昭和の3大台風(室戸台風、枕崎台風、伊勢湾台風)
・洞爺丸台風:温帯低気圧になり新たなエネルギー源を得た

まとめ (2分53秒)

・万が一の被災に備える→「前回大丈夫だった」はあてにならない
・小オオカミ少年と思わない
・小規模だからといって油断しない→自分(や家族)が被災したら同じこと
・「死者の声」を聴く→どうして亡くなってしまったのか
・日頃の生活に備えを取り入れる(出来る事から)→備蓄は、使う物を多めに買って使いつつ補充
・予定を変更する・止める勇気を!

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