【JCUEセミナー】「減圧症の原因について（もう一度深く）考えてみる」～本当に気泡が原因なのか？～望月　徹氏（医学博士）

2025/1/14 2025/1/14

山内まゆ

ダイビングのリスクとして常に意識される「減圧症」。
深い潜水や長時間の潜水が危険とされますが、浅い水深や短時間の潜水でも発症するケースがあるのはなぜでしょう？また、同じ潜水計画を実行しても、なぜ特定のダイバーだけが発症するのか――これらの疑問に直面したことはありませんか？
体調や個人差が影響すると言われておりますが、それが具体的にどのように作用するのか、実態は十分に解明されていません。
その原因を科学的に深掘りし、より効果的な予防策を考えるのが本セミナーの目的です。望月徹先生が、最新の知見と長年の研究成果をもとに、減圧症の真の原因に迫ります。
初心者からベテランまで、全てのダイバーが学びたいテーマ。ぜひこの機会に、減圧症への理解を深め、より安全なダイビング計画に役立てて下さい。

アウトライン

ダイビング特有の疾病である減圧症は、今でもダイバーにとって心配の種です。減圧症の原因は潜水中に体内に溶解蓄積した不活性ガスの気泡化によるものと考えられています。
この溶解蓄積量は、潜水深度と時間によって決定されます。したがって、深くて長い潜水ほど不活性ガスの溶解蓄積量が多くなり、気泡化のリスクも高くなるわけです。でも、実際にはそれほど深くなく、短時間の潜水でも減圧症が起っています。
今まで同じような潜水を何回もしていたのにどうして今回だけ・・。皆と同じ潜水をしたのにどうして自分だけ・・。といった声を耳にすることも少なくありません。
原因としてよく指摘されるのが、体調不良や個人差です。体調不良や個人差がどのように「気泡化」に影響するのか、具体的にどの程度の体調不良が問題なのか、どういった個人差がリスク要因なのか、それらの点を明らかにしていかなければ予防対策に活かすことができません。
そこで、今後の減圧症予防対策をもう一歩進めていくために、もう一度減圧症の原因について深く考えてみたいと思います。本当に「気泡」が原因なのでしょうか？

開催概要

開催日時

2025/2/15（土）　14：30～16：00　（14：10~受付開始）
※申し込み締め切りは、2/12（水）

参加資格

どなたでも、ご参加いただけます。

参加費

JCUE正会員・一般会員・ショップ会員・学生：無料
会員以外の方：1，000円
※会場でご参加の方のみ、当日受付あり。
　当日、お釣りの無いようにご準備ください。

参加方法

会場（池袋）及び、オンライン（ZOOM）

□会場参加（定員50名）
　⇒池袋駅　徒歩10分、東池袋駅　6・7番出口より直結
※池袋会場は、「あうるすぽっと」になります。
　住所　豊島区東池袋4-5-2 ライズアリーナビル3F
　アクセス　https://www.owlspot.jp/access/

□オンライン参加（定員 100名）
 　⇒ZOOMというオンラインシステムを利用します。
当日のZOOMのURL/PWにつきましては、2日前に『ご案内メール』を送信させていただきます。大切なメールですので必ずご確認ください。

2.　申し込みと同時に、自動返信メールより申込確認が届きます。届かない場合には、記入メールアドレスが間違っていることが考えられます。
恐れ入りますが、申込みフォームから再お申し込みをお願い致します。

演者プロフィール

望月　徹（Mochizuki Toru）　/　医学博士
埼玉医科大学大学院医学研究科社会医学専攻卒　医学博士
1994年埼玉医科大学衛生学教室にて梨本一郎主任教授（当時）に師事し、潜水医学の研究を始める。主な研究テーマは、予防医学の観点から超音波ドップラー体内気泡検知法を用いた減圧症リスクの評価とその発症メカニズムの解明。
現在、株式会社潜水技術センター代表取締役、東京慈恵会医科大学医学部非常勤講師、埼玉医科大学社会医学非常勤講師、安全衛生技術試験協会潜水士国家試験検討委員、日本高気圧潜水医学会評議員、日本産業衛生学会代議員、日本衛生学会代議員、日本衛生学会認定衛生学エキスパート。