今回のテーマは「渦」
気象に関連する「渦」の原因であるコリオリの現象はどうしても理解しなければならないために、前回シリーズでも紹介したコリオリの現象の説明からセミナーは始まった。
そして気象の主テーマである「大気の循環」、「海流(黒潮)の循環」、「温帯低気圧」「熱帯手気圧(台風)」について、ダイビングと防災を関連させながらセミナーは構成された。
特に、洞爺丸台風など過去の台風のデータを提示し、実は近年台風の大きな被害が少ないこと(防災の能力が高まった)、温暖化と言われながら大きな台風の発生数は少ないし、上陸数にも特に顕著例が見られなかったのは興味深かった。
個人的になんでも温暖化に関連付けようとする傾向には疑問を感じて(温暖化を無視するという意味ではない)いたが、データと照らし合わせて客観的に判断や分析する能力の必要性を改めて感じた。
本シリーズは
講師である大間さんがダイバーであり、気象予報士であり、防災士という資格をお持ちだったので、ダイバーとの気象だけにとどまらず、防災という視点からも気象を切り取った点も大変面白いセミナーだった。
本シリーズは今回で終わりであるが
フェイスブックグループで「どないやねん海況」
など引き続き気象についてのやり取りから新たな疑問などが広がっていくとも期待したい。
アウトライン
- コリオリの力
- 北半球では「動くもの全て」に進行方向右向きにかかる「仮想の力」
- 「回転する」度合いによる = 緯度による
- 低緯度では発生しない
- 大気の大循環とジェット気流
- 赤道付近の熱エネルギーを極方面に運ぶ動き
- ハドレー循環、フェレル循環、極循環
- フェレル循環の実質は温帯低気圧
- 低気圧(温帯低気圧と熱帯低気圧)
- 熱帯低気圧のエネルギー源
- 温帯低気圧のエネルギー源
- どちらが大きい?
- 台風の「温帯低気圧化」について
- その他の渦
- 大洋の海流
- 海の渦
- 火の渦と火災
開催の概要
講師プロフィール
くま呑み予報士
- 本名:大間 哲 (外見 くま)
- 1995 年 よりダイビングを始める。(地形派ダイバー。ワイド
- 2002 年 気象予報士 を取得。(海と空を眺めるのが好きで)
- 2017 年 防災士を取得。
- ダイビング以外の趣味
- ICU物理科卒。法政大学大学院キャリアデザイン学研究科修了
- 日本気象予報士会会員。日本防災士会会員。
オーガナイズド(組織)・キャンプ、合唱、キャリア・カウンセリング