「水の国・ニッポン」~僕らはありえない国に住んでいる~
この記事は2017/6/8(木)に開催されたJCUEセミナー『ダイバーのための気象・防災講座第1回 水の国・ニッポン』の講演を動画で編集したものです。
世界の常識からするとありえないほど水の多い国・日本。なぜ水が多いのか?日本で注意が必要な災害とは? 水という視点から、日本の特徴に迫ります。
講師は、気象予報士・防災士 大間 哲 氏です。
目次
自己紹介・今回の内容(5分54秒)
・自己紹介
・水の惑星の意味とは?
・「水」この不思議な物体 常温で固体・液体・気体で存在する
・今回の内容
四季がある (8分49秒)
・夏暑く、冬寒い←ヒマラヤ山脈の後方乱流の中にある
・夏も冬も雨が多く緑が多い←日本海と急峻な山脈
・世界でもめずらしく雨の多い国
・日本の「四季」は「水」による
雨が作る地形 (5分12秒)
・日本の山は急峻←日本の山は若く、雨に削られる
・島国であり、70%が山・丘陵地
・日本には世界の3分の1の温泉がある←火山と水(地下水)
河の勾配を比較 (3分19秒)
・日本の河の勾配は急←山が急峻・平野が狭い
・日本の川では洪水が起きやすい
土砂災害と水害 (4分42秒)
防災の考え方
・地域の特性(川沿い・海岸・崖・地盤)を考慮
・大規模災害だけではなく、身の回りの災害に注意
・「オオカミ少年」と思わない
・山が急で雨が多い→土砂災害が起きやすい
ハザードマップ〈海辺〉 (4分02秒)
・1回は見ておく
・種類は複数ある
・避難場所・避難経路・所要時間を確認
・海岸エリアでは、土砂災害に注意
ハザードマップ〈都市部〉 (6分15秒)
・1回は見ておく
・種類は複数ある
・避難場所・避難経路・所要時間を確認
・都市部では、浸水災害に注意
災害と地名 (2分08秒)
・古くからの地名は、災害の歴史をあらわす
台風 (7分05秒)
・小さい台風も危険→天候の急変
・小さい台風も危険→被害範囲が小さく、予報が外れる可能性が高い→油断
・「温帯低気圧化」に惑わされない
経験を学びに (2分21秒)
・一番悲惨な目に遭った人は?
・死者の声を聴くこと
・「なぜ、生き残ったか」より「なぜ、亡くなったのか」を
水の相変化 (3分46秒)
・固体・液体・気体が常温で存在する
・水は、液体と気体が同じ温度でも、エネルギー量は莫大に違う(気化熱)
・気化熱がエネルギーを高緯度エリアに運搬する
・雲を発生させる
雲の発生と要因 (8分42秒)
・雲は、上昇気流があるところで発生する
・空気が上昇→断熱膨張→温度の低下→凝結熱を放出→温められて上昇
・ダウンバーストとガスとフロントに注意
質問 (4分47秒)
・最近気になる現象の原因と対策は?
竜巻・水不足・大雪