JCUEの活動の大きなテーマである「気候変動」。
地球温暖化は我々の海の豊かさの象徴でもあるサンゴを白化させ、サンゴの分布域も変動していく可能性があります。
ダイバーとして我々は何を知り、どう活動すべきかを3回のセミナーに分けて考えてみたいと思います。

目次

3回のセミナー日程

第1回

2022/4/14(木)
「サンゴについての基礎知識」~サンゴ愛にあふれた話~
講師 北野 裕子

第2回

2022/4/25(月) 
1部「モニタリングが明らかにするサンゴのこれまでとこれから」
講師 山野 博哉

2部「ますます大切になるダイバーのサンゴ礁による生き物調査」
講師 宮本 育昌

第3回

2022/5/12(木)
「モノ・カネ・情報を使えば、誰もがサンゴ礁を守るヒト」
講師 宮本 育昌

テーマ1 「モニタリングが明らかにするサンゴのこれまでとこれから」

~サンゴってどこまで北に!?伊豆の海もサンゴの海になる?~

現在、地球温暖化による水温上昇にともなって、南ではサンゴの白化、北ではサンゴの分布北上が起こっています。こうした変化は非常に早く、実態をつかんで対策を行うことが急務です。本講演では、これまでにわかってきたサンゴの変化を紹介し、変化の実態把握と対策を考えるためにモニタリングの重要性を述べます。

講師

山野 博哉 (やまの ひろや)

国立環境研究所 生物多様性領域 領域長
https://www.nies.go.jp/biology/aboutus/staff/yamano_hiroya.html

兵庫県出身。専門は自然地理学で、サンゴ礁の地形や環境の研究を行っている。
学生のころ、沖縄の海で泳いだことをきっかけにサンゴ礁の研究を始めてはや四半世紀。
石垣島で主に調査していたが、長崎県壱岐でサンゴ礁を確認したことをきっかけに温帯のサンゴの世界に足を踏み入れ、サンゴの奥深さをますます知ることとなる。
熱帯から温帯までの広い範囲でサンゴとサンゴ礁の変化には驚くばかりで、面白いと思いつつも対策の必要性も同時に痛感している。

テーマ2:「ますます大切になるダイバーによるサンゴ礁の生き物調査」

©番田武六(Vibgyor)
©番田武六(Vibgyor)
©番田武六(Vibgyor)

サンゴ礁生態系・サンゴ群集が大きく変化しており、モニタリングの重要性が高まる中、水中を観察することに慣れているダイバーが、貢献できる機会がますます増えています。サンゴ礁の健康診断「リーフチェック」や「日本全国みんなで作るサンゴマップ」などを例に、ダイバーによる生き物調査の可能性についてお話しします。

講師

宮本 育昌 (みやもと やすあき)

JINENN 代表
メーカー本社での13年強のサステナビティ部門での経験と、NGOとしての活動経験を活かし、2021年3月に個人事業主(屋号JINENN)として独立。
サンゴ礁を含む生物多様性の保全・気候危機に対する緩和と適応などの環境課題を中心に、企業・業界団体・研究機関・NGOに対して国際動向や具体的な対応策などに関するアドバイザリーを提供している。
また、グリーンボンド・トランジションファイナンスなどのサステナブルファイナンスに関する検証業務も提供している。

コーラル・ネットワーク 代表/リーフチェックジャパン コーディネーター
コーラル・ネットワーク創設(1998年)から、日本各地でリーフチェックの立ち上げや実施・現地支援などを継続している。
2008年には山野さんを含むサンゴマップ実行委員会のメンバーと共に「日本全国みんなで作るサンゴマップ」を立ち上げた。
2009年から生物多様性条約にも関わり、国際的なサンゴ礁保全の取組みにも関わっている。

開催概要

日時

2022/4/25(月) 19:30~21:00

おまけ

終了後30分~60分懇親会的なフリートークの時間を設けます。
演者に質問もできるチャンスです。

参加費

JCUE会員・学生 無料
会員以外の方 ¥1,000

ZOOMというオンラインシステムを利用します。

※尚、URLとパスワードは他の方に教えることは絶対にしないでください。
※参加されるご本人さま自身で、お申し込みください。
※ZOOMの基本的な使い方もお申込者にメールにてお送りいたしますので、ご確認ください。

申込フォーム

申し込みは締め切りました。

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