「海洋生物と環境の係わり」
~ダイバーだから!海洋生物との多様性を知り、海の環境保全を考えよう~
~他の生物とのかかわり・環境とのかかわりを学ぶ~
生態系と一言でいっても、さまざまな環境とのかかわりがあります。
生物をはぐくむ物理環境との相互関係、食物連鎖などの生物間の相互関係、人間が作り出した新たな環境との関係、その大きなものから小さなものまで地球全体を考えることも時には必要です。
私達が日々接する海についても、これらの関係が深くかかわりながら機能をしているのです。気候変動や人間の活動により、生態系が乱れ、生物に影響があらわれる昨今。自然生態系のバランスの重要性を感じずにはいられません。
JCUEでは、環境に対する意識の向上をめざして、海の世界を物理環境や生態系の視点から観察する方法を、いろいろな形で提案して参りました。
これらを一度整理し、新たに「生態学」「地球環境」という視点から基礎知識と現状を学ぶセミナーを開催する運びとなりました。
『生態系って何?そしてそれらに関わる環境ってどう関わりがあるの?』理解をしているようで、出来ていなかった事などを気づくチャンスです。
今回、講師を務めて頂くお三方は、まさにエキスパート!きっと、目からウロコのお話や『なるほど』と頷く深いお話も飛び出る事でしょう。
平日の開催となりますが、「生物好き、環境に興味あり!」という海好きな皆様のご参加をお待ちしております。
※このセミナーは、今後の環境教育的な資料という観点で、すべてビデオに録画を行います。よって、ご参加いただく方につきましては、事前に注意事項等をお伝えさせていただく事も御座いますので、ご了承お願いします。
開催概要
日 時: 2017/10/30(月) PM 13:00〜18:00
場 所: 東京海洋大学品川キャンパス 9号館 207教室
https://www.kaiyodai.ac.jp/overview/announcement/access/shinagawa.html
参加費: JCUE会員(無料)、会員以外(¥1,500)
※部分参加も可能です ただし、割引はありません
対象者: 誰でも参加可能です
募集人数:30名
プログラム予定
Ⅰ.地球環境/13:15~14:30
1) 天体運動・気候・気象
2) 地形環境(地形・地質等 )
3) 物理環境(波浪・流れ等)
4) 化学環境(底質・水質等)
5) 水中環境の撹乱
Ⅱ.生物・生態学/14:45~16:30
1) 生物の生活空間・生態系
2) 生物群集
3) 生物相互の関係・ニッチ
4) 生活史と回遊
5) 生物多様性と外来種
Ⅲ.海洋のゴミ(仮題)/16:45~18:00
1) 私たち周辺のゴミ
2) ゴミによる生態系への影響
3) 海外ゴミ事情
4) プラスチック
5) レジ袋現状
※上記プログラム内容は、予定となります。変更になる場合もございます。
講師プロフィール
五味 久昭(ごみ ひさあき)
専修大学文学部人文学科地理学コース自然地理学課程卒業
JCUE正会員
【主な職歴】:元 三洋水路測量(株)測量地質部 元パシフィックコンサルタンツ(株)港湾部海岸課
現 三洋テクノマリン(株)専務取締役:技術本部副本部長 専門分野は海岸保全計画・海岸環境工学・海岸地形学
風呂田 利夫(ふろた としお)
1970年東邦大学理学部生物学科卒業
東邦大学理学部生物学科助手、講師、助教授を経て教授、同学部生命圏環境科学科教授
2013年3月定年 退職、東邦大学名誉教授、東邦大学理学部東京湾生態系研究センター訪問教授
理学博士
JCUE正会員、NAUIのインストラクターで大学教員時代にはダイビングの実習を担当 専門は海洋生物生態学
坂本昭夫(さかもと あきお)
(公財)日本釣振興会 職員
海をつくる会 事務局長
法政大学人間環境学部 兼任講師
横浜国立大学教育人間科学部 非常勤講師