一昨年2020年はコロナ禍で中止、昨年は十分なコロナ対策を行いながらの開催、そしてコロナ3年目となった今年も無事開催できました。
この活動は今から15年前の2007年にJCUEが関わり始めた「命を守る着衣泳・ういてまて」講習と身近な海中の自然観察を目的とするスノーケリング体験を行う継続教育活動です。
伊東市立富戸小学校では15回目、西小学校では12回目、そして東小学校は4回目の開催となりました。

目次

開催概要

  • 主催 : 伊東市立富戸小学校、伊東市立西小学校、伊東市立東小学校
  • 主管 : NPO日本安全潜水教育協会(JCUE)
  • 協力 : いとう漁業協同組合富戸支所、一般社団法人水難学会、地元ダイビングショップのインストラクターの皆様

詳細

富戸小学校

開催日時:2022/7/4(月) 9:35〜14:35 

・富戸小学校屋外プールでの「ういてまて」講習 
・3年生17名 09:35〜  ・1年生16名 10:40〜  ・2年生15名 11:30〜   
・5年生22名と6年生11名合同 13:50〜 
・参加スタッフ: 7人 

プールでは子供たちを2班に分け、一つの班が「ういてまて」を行っているときに、もう一つの班はライフジャケットの着用の仕方から浮き方を学ぶという指導方法で行い、安全管理を徹底して実施いたしました。

・富戸払港・海での「ういてまて」体験とスノーケリング 
・4年生11名 10:20〜14:20 午前中「ういてまて」、午後自然観察スノーケリング 
・参加スタッフ:7人 

富戸小での講習は毎年全学年を対象にしての継続教育ですので、1年生だった子達が生まれて初めて浅いプールで背浮きを体験し、2年生、3年生と毎年講習を重ね、4年生では富戸港を使って海洋での「ういてまて」とスノーケリングを行うことで、自然環境にも目が届き、さらに塩分を含んだ海水で、より浮くことが分かるようになります。 
集大成の5~6年生では、余裕をもって「ういてまて」を実践し、バイスタンダーは落ち着いて浮くものを投げ込んだり、消防119に電話をしたり、周りの大人を呼んだり、各々の役目を果たすことができるようになります。 
「ういてまて」を一回だけでも経験するのはいいことですが、それでもいざという時に自然に「体が動く」ようになるためには、やはり複数回に渡って講習に参加し反復習熟していくこと=継続教育が大切と感じます。 

午前中で海洋「ういてまて」講習を終え、午後からは地元の海の中の水中観察です。海に近い小学校だからと言って、全員がスノーケリングをやったことがあるわけではなく、ほとんどの子達は生まれて初めてマスク、スノーケル、フィンをつけてのスノーケリング体験です。 
どの子たちも真剣な表情でブリーフィングを聞いてくれ、マスクをつけて海の中を覗くと、真っ青なソラスズメダイに感動したり、ウツボに絶叫したり、ナマコやウニに触れて大騒ぎです。 
今年も、子供たちにとっても大満足の海洋体験の一日となりました。 

感想

以下に富戸小学校の教頭先生から頂いた子どもたちの感想を入れます。

すごく楽しくて、もっとやりたくて、ほんとこんなに浮くとは思わなかったです。

ライフジャケットのおかげで上手に大の字になることができました。

着衣泳では、ペットボトルを持って浮くことをやりました。最初はうまく浮けなかったけどだんだんできるようになっていきました。うれしかったです。

「ういてまで」では、海に落ちても友達が声を掛けてくれたから安心できました。
溺れたときにどうしたらよいかがわかりました。シュノーケリング、大きい魚をつかまえて上に上げようとしたら逃げられたことが、面白かったです。

海や川で遊んだときに助かるし、ライフジャケットの正しい着方もわかって勉強になりました。
浮いて待ても1年ぶりにやって忘れていたところもあったので改めてわかって良かったです。
夏休みに遊んでいて溺れそうになったとき、着衣泳のことを思い出してしっかり思い出して、浮ければよいなあと思いました。

着衣泳では、しっかり背浮きができました。ライフジャケットの着方もわかったので、これからは、海や川に行くときは、ライフジャケットをもって行くようにしたいです。溺れてしまったときも、慌てずに背浮きをするようにしたいです。

西小学校

開催日時:2022/7/5(火) 9:00〜12:10 

・5年生児童 2クラス55名 プールでの「ういてまて講習」 
・5年1組30名 09:25〜10:35  
・5年2組25名 10:45〜11:55 
・参加スタッフ:7人 

富戸小学校の翌日は伊東市立西小学校で5年生2クラス55名に「ういてまて」講習をしました。この小学校は継続教育ではなく、単年で毎年5年生に講習しています。 

東小学校

開催日時:2022/7/5(火) 13:25〜14:10 
・4年生児童 32名 プールでの「ういてまて」講習 
・参加スタッフ:7人 

西小学校で美味しい「給食」を頂き、午後は東小学校に移動して4年生の講習ですが、東小、西生ともに「ういてまて」と「ライフジャケットういてまて」との2班に分けての講習を行い、スタッフ不足を補いました。

西小、東小ともに単年度での講習ですので、「ういてまて」講習の一番のポイント・・「浮いて待ての徹底」というキーポイントを重点的に覚えてもらうようにしています。

スタッフ・見学について

  • 安全管理のできるダイビングリーダーシップ、「ういてまて」指導員、JCUE正会員が直接関われます。
  • リーダーシップをお持ちじゃない方や、この活動に興味をお持ちのPTAの方、お子様を持つご両親などはサポート的な参加が可能です。またどなたでも見学可。

以上、今年度の伊東市における「ういてまて講習とスノーケリング体験」の事業報告とします。 
なお、2023年度は富戸小学校は継続確定、東小と西小は小学校統合予定ですが、おそらく継続される予定です。 

報告者

JCUE理事 桑原龍哉
所属:株式会社マリンステージ
413-0231静岡県伊東市富戸206-6
TEL:0557-51-5869

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