第18回 JCUEカフェ
ダイバーの為のお魚料理講座
~魚を料理する・食べる・そして楽しく語る~

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  • 開催日時:2015年6月24日水曜日 18:30~22:00
  • 開催場所:築地社会教育会館4階料理教室
  • 参加人数:21名
    (内訳)JCUE正会員 13名 JCUE一般会員 2名 非会員 6名

目次

開催のアウトライン

今年からJCUEではプロジェクトマネージャー制がスタートした。正会員である私が当制度を利用した企画を申請した動機は、海でお世話になりっぱなしのインストラクターの皆さんに少しでも恩返しができないかという思いであった。企画の狙いは、日頃から海と接しているダイバーやインストラクターと、日本の伝統文化である魚料理を造る過程を繋げる事にあった。
開催準備
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(事前体験)Facebookの記事で知っていたプロの料理研究家、宮内祥子さんの料理講座をJCUEカフェの料理講座の前に受講した。まるでマジックのように次から次へ宮内さんが中心となり受講者といっしょに調理し、お話しを聞き、食するパターンは、JCUEカフェの魚料理講座の受講者の皆さんが経験したとおりの充実した内容であった。
(仕込み、前日まで)前日早朝から、講師の宮内さんが自ら館山・波佐間漁港でシュモクザメ他の食材を調達し、現地から会場へ運び込んだ。他に焼津産の深海ザメは宅配便にて当日会場へ到着するように手配。宮内様の人脈により、写真撮影と波佐間での調達から搬入までプロカメラマンの谷島様に、また、焼津の漁師さん長谷川様、波佐間の安西様、荒川様に無償で食材の魚を提供していただいたり、シュモクザメの骨格標本を貸し出していただくなど、当講座の開催にあたり海の仕事に携わる関係各位に大変お世話になった。

(仕込み、当日)朝から野菜・調味料・ペーパー類等を調達し会場へ搬入。結構な重量。午後から仕込み開始。13時過ぎからJCUE会員の中村さん、勝田さん、市川さんが、また宮内さんの生徒さんの金巻さんに仕込みを手伝っていただいた。

講座のアウトライン

宮内さんが中心となってどんどん魚料理の調理し、参加者は教えていただきながら調理、宮内さんの話を聞きながら参加者で食す。食した後は食器を洗い収納するなど参加者に皆でかたづけ。造った料理は会場で食べる以外に用意してくれたジップロックで、各自おみやげで少し持ち帰り家族でもいただいた。

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  • 当日の魚
    • 焼津産  深海ザメ
    • 神津島産 テングダイ
    • 波佐間産 シュモクザメ、シイラ、トビウオ、ゴマサバ、エチオピア、ブリ、マツカサウオ他
  • 料理
    • 刺身、から揚げ、トマトソースあえなど
      各種調味料、野菜と共に少量ずつ多くの種類の料理を、料理に合ったいろいろな味付けでいただいた。但し、料理のこつやレシピについては会場で教えていただいた以外は企業秘密です。
  • 魚のさばき方の実践
    • 特に深海ザメとシュモクザメのさばきは圧巻であった。

聴講記・・アンケートより一部抜粋

  • たいへん興味深い内容のセミナーでした。触るというのも貴重な体験だと思います。シュモクザメの内臓、深海魚の内臓の違いも大きいものでした。テングダイは大好きな魚でしたが、丁寧に三枚におろしました。
  • 水の中で泳いでいるもので、たべられないものに手を出してしまった。でもうまかった。また、誘って下さい。
  • 普段食べられない魚が見られて、食べて、感謝!!
  • 大変かわった魚が食べられ、しかも、おいしく、凄い!!
    非日常的料理教室はダイバーによく似合います。
    (プロジェクトマネージャーとして)
  • グルメブームの昨今、マグロやシラスなどの特定種をこのんで食べている傾向を感じるが、網にかかって捨て得られたり、シュモクザメのように漁業者から嫌われて駆除の対象になっている(地域により違いはあり)魚でも、美味しく食べることができることを学べたのと同時に、宮内さんの生物を感謝、調理していただく姿勢が伝わったセミナーだった。
  • 参加者には大変好評であった。食材や参加費等は見直すとして同様の企画の再実施を希望します。今回の経験に基づき三枚のおろし方等の基本など内容のリクエストも検討したい。

講師経歴

Jasmin’s kitchen&魚食倶楽部代表 宮内 祥子氏

  • 大学卒業後、フランスに留学。
  • パリ・リッツ・エスコフィエ料理学校、ラ・ヴァレンヌ料理学校にてフランス料理、菓子、 チーズ、テーブルセッティング、ワイン、パン、フラワーアレンジメント等、食全般を研究され、それぞれの学校にてグランデュプロマを取得。
  • その後、イタリア・ウルビーノ、スペイン・バルセロナでそれぞれの国の料理を学ぶ。
    さらに、ドイツ、オーストリア、北欧各国をホームステイしながら各国家庭料理を習得。
  • 帰国後、Jasmin’s kitchen &魚食倶楽部を設立。
    料理教室を主宰しながら、食育教育指導を品川区、大田区等の学校で行う。
  • 2010年水産庁上田勝彦氏と共同で魚食倶楽部を創設、魚食普及活動では一魚種を徹底的に使い尽くす魚の料理教室を企画し、年間調理魚種は365種類以上に及ぶ。
  • 水産庁「魚の国プロジェクト」に登録参加中。
  • 三重県尾鷲市観光大使、大分県干しいたけ食の伝道師を務める。
  • 2014年5月 水産庁「お魚かたりべ」に任命される。
    食に関わる様々な活動を行い、2014年2月には沖縄で魚料理教室、7月、10月福島県いわき市にある水族館・一般財団法人アクアマリンふくしまにおいてサンマの生態とサンマ寿司教室、築地でのザリガニパーティー(8月)を企画開催している。
    「魚」を特別なものでなく、「ふだん」の食材としてつかってもらえるように、和食だけではなく、自由な発想で魚料理を作れるような料理指導を目指している。

著書「もっと知りたいチーズの本」世界文化社

NHK 「世界のチーズ」等
一般社団法人 農山漁村文化協会 編集局
農業・園芸書グループ(農業総覧および食品加工総覧編集ほか)三重県の水産加工品

プロジェクトマネージャー名 島木 裕

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